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平成10年度滋賀県水産試験場事業報告


2.イサザ等特産種資源対策研究費 より抜粋
 
  1)ワカサギの資源調査結果の概要
 
井出充彦
 
  【目的】ワカサギの資源動向を把握する。
  【結果】
1. 平成10年主要河川産卵調査結果
   平成10年2月23日〜3月25日までおよそ2週間ごとに計3回、主要11河川(安曇川、石田川、知内川、大川、姉川、天野川、芹川、犬上川、愛知川、野洲川、和邇川)においてアユの産卵調査と同様の方法により産卵量調査を行ったところ、天野川、芹川、野洲川の3河川を除く合計8河川でワカサギの産着卵が確認された(表1)。産着卵が確認された各河川の最大計数耳の有効産着卵数(未発眼卵数+発眼卵数)の合計は約7億粒と推定された。これは平成9年の同産着卵数の合計13億粒に対して約0.5倍であった。
2. 平成11年主要河川産卵調査結果
   平成10年同様、平成11年2月2日〜3月24日まで、主要11河川のうち8河川(野洲川、天野川、芹川は過去4年間の調査で1度も産着卵は確認されておらず、平成11年は調査対象としなかった)において産卵量調査を行ったところ、8河川すべてでワカサギの産着卵が確認された(図2)。各河川の最大計数時の有効産着卵数の合計は約4億粒と推定された。これは平成10年の同産着卵数の合計に対して約0.6倍であった。平成10年6月の稚魚調査(後述)で前年よりも初期資源量が多かったにもかかわらず、産着卵数が少なかった理由として、3月上旬以降、降雨や雪解け水で水量が増加し、例年産着卵量が多い姉川が調査不能であったことと、知内川や大川では、第2次調査時、増水により河床表面の卵が流され、あるいは砂礫に埋没していたことなどがあげられる。また、ホンモロコ不漁のため、8月以降、ワカサギを目的とする漁業者(主に沖曳網漁)が増え大量に漁獲された結果、産卵親魚量が初期資源量と比較して減少したと見られることもその一因と考えられる。
3. 稚魚分布量:6月稚魚沿岸部曳き網(毎週1回)による調査結果
   平成8年6月の主にヨシ帯前面における、曳網調査の結果、1曳網当りの平均採捕尾数は91.1尾(全湖14地点)であったが、平成9年は3.5尾(全湖16地点)であり、前年比0.04倍の採捕量であった。平成10年は20.3尾(全湖16地点)であり、前年比5.8倍の増加となった。
 
(表1 平成10年ワカサギ主要河川産卵調査, 表2 平成11年ワカサギ主要河川産卵調査)へのリンク