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平成10年度滋賀県水産試験場事業報告


2.資源管理推進調査事業費 より抜粋
 
  2)1998年12月におけるニゴロブナ当歳魚資源尾数の推定
 
根元守仁・遠藤誠・太田滋規・藤岡康弘
 
  【目的】
   ニゴロブナ資源を管理していくには、資源状況を正確に把握しておくことが重要である。当場では、1994年以降、標識放流調査によるニゴロブナ当歳魚資源尾数の推定を行っているが、本年度も同様の調査を行い、1998年12月におけるニゴロブナ当歳魚資源尾数の推定した。
 
  【方法】
   1997年12月21および22日に、琵琶湖北湖沖合6水域にALC標識を施した体長96.05±12.84mm(平均±標準偏差)の種苗を合計39,000尾放流した。そして、放流日以降に沖曳網で漁獲されたニゴロブナについて、ALC標識から放流魚の混獲状況を調査し、ピーターセン法により当歳魚資源尾数を推定した。
 
  【結果】
調査したニゴロブナには、上記で放流したのも、上記放流とは別のALC標識パターンが施されて放流されたもの、標識がないもの(天然魚および標識を施さないで放流したもの)に分けられた。これらのうち非標識魚の体長組成は、体長100mmおよび体長160mmにピークがみられた。これについては過去の標識放流調査結果から、前者を0+齢、後者を1+齢であると考えられた。そして、今回の調査では、非標識魚にいては140mm未満のものを当歳魚として扱った(図1)。
 
冬季種苗の混獲率(当歳魚全体に対する冬季種苗の割合)は、昨年と同様に放流直後では高く、放流から日が経つにつれて徐々に低下する傾向がみられた。当歳魚資源尾数の推定には、放流後11日目以降の結果を用いた。なお、この期間の混獲率は12.00%であった(図2)。
 
以上の結果を用いて、ピーターセン法により1998年12月における当歳魚資源尾数を推定したところ、当歳魚資源尾数とその95%信頼区間は300,000尾<325,000尾<354,000尾と推定された。
 
 
(図1 沖曳網で漁獲されたニゴロブナ非標識魚の体長組成, 図2 冬季放流魚の混獲率の推移)へのリンク