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平成12年度滋賀県水産試験場事業報告


2.イサザ等特産種資源対策費 より抜粋
 
  2)ブルーギルの資源抑制対策研究について
 
大山明彦
 
  【目的】
   近年琵琶湖でブルーギルが爆発的に増加しており、在来種への影響が懸念されている。次年度よりブルーギルの生態を利用した効果的な抑制方法、駆除方法を開発するにあたり、予備的に各種実験を行った。
  【方法】(実験1・ウナギによるブルーギルの資源抑制効果試験)
   2000年6月12日2つの試験池(5X8屐水深1m)にブルーギル成魚の雌雄20尾ずつ(♂10尾♀10尾)を放流し、産卵床(36.5X48c屐砂の深さ10cmの合成樹脂製カゴ)を各池10個ずつ設置した。一方の池にウナギ12尾を放流した。9月22日に2つの試験池から全ての魚を池上げし、ブルーギルの稚魚数を計測した。
  (実験2・ブルーギルの稚魚を用いた色に対する反応試験)
   2000年11月29日〜12月4日、2001年2月1日〜2月19日、ブルーギル稚魚(満1歳未満)12尾を用いて、赤・青・緑に色分けし内部を3等分した90cm水槽(水深30cm)に放流し、放流開始から30分ごとに魚の行動を目視およびビデオ録画にて観察した。1つの順列での実験の5回繰り返しを1ターンとし、ターンごとに色の順列と供試魚を変更した。
  【結果】(実験1)ウナギを放流した試験池から1763尾、ブルーギルのみの試験池から3163尾のブルーギル稚魚を回収した。また目測であるが、回収したブルーギル稚魚のサイズはウナギを放流した試験池のものよりもブルーギルのみの池のものの方が小さいようであった。
  (実験2)現在第2ターンの3回目まで終了した。第1ターンでの結果、色ごとの平均出現尾数は赤:3.06、青:4.47、緑:4.47であった。第2ターン3回目までの各色ごとの平均出現尾数は赤:1.77、青:3.68、緑:6.56であった。各色での母比率は1/3=0.333であり、各ターンの結果について、赤のみ母比率の検定を行ったところ有意水準1%で棄却され、赤が有意に低いことが分かった。実験1、実験2についても今後さらに実験を行い精査する必要がある。
 
(表1 放流したブルーギルの体長(mm)・体重(g), 表2 供試ウナギの全長(cm)・体重(g), 表3 実験結果, 表4 色の順列, 表5 各色での平均出現尾数, 図 実験用水槽)へのリンク