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琵琶湖およびに河川の魚類等の生息状況調査結果報告書(平成6年〜7年度)


.水域別調査結果/4.琵琶湖沿岸/(3)結果および考察 より抜粋
 
  4) オオクチバス、ブルーギルとヨシノボリ、スジエビの生息尾数との関係
 各水域における底曳網を用いた夏期調査におけるオオクチバスとブルーギルの1曳網当たりの平均採集尾数と、それらの被捕食者(文献8)といわれているヨシノボリとスジエビの同採集尾数との関係を図12に示す。
   図12-Aにみられるとおり、オオクチバスの採集尾数が多いとヨシノボリの採集尾数が有意に少なかった。また、オオクチバスとスジエビの採集尾数との間にも、ほぼ同様の関係が認められ、アスタリスク(*)を付けた1プロットを除くとさらにこの関係は明確なものとなった。この調査で採集されたオオクチバスとヨシノボリの平均体長±標準偏差はそれぞれ、33.17±13.70mm、25.40±12.60mm、スジエビの平均体重は0.16gであり、それらのサイズから、この調査で採集されたオオクチバスが、これらのヨシノボリやスジエビを捕食しているとは考えにくい。しかし、この底曳網で採集されなかったが、同水域に、この採集されたオオクチバスの親魚が生息していると考えるならば、図12-Aや図12-Bに見られたオオクチバスの増加に伴うヨシノボリやスジエビの採集尾数の減少は、捕食によるものであるといえよう。
   一方、ブルーギルの採集尾数とヨシノボリの採集尾数との間には明確な関係がみられなかった(図12-C)が、スジエビの採集尾数との間には強い正の相関が見られた(図12-C)。採集されたブルーギルの平均体長±標準偏差は、31.74±13.00mm、スジエビの平均体重は0.16gであり、これら両者もオオクチバスの場合と同様に、捕食者-被捕食者の関係にあるとは考えにくい。しかし、オオクチバスの場合と同様に、この水域にブルーギルの親魚が生息しているとするならば、ブルーギルの増殖にスジエビが餌料として関係しているといえよう。また、図12-Dの関係は、ブルーギルはオオクチバスほど捕食圧が高くなく、ブルーギルの生息によってその水域のスジエビ現存量が減少をきたすまでにはいたらず、この段階はスジエビの存在によってブルーギルの個体数の増加を招いた段階であると解することもできる。
 
【文献】
8)全国内水面漁業共同組合連合会(1992):外来魚対策検討委託事業報告書「ブラックバスとブルーギルのすべて」,pp.27-37.
 
(図12 外来魚とヨシノボリまたはスジエビ採集尾数との関係)へのリンク