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バス・ギル モニタリングプロジェクト(仮題)


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§8.記録する項目とその意味

 今、二つの異なる水域があるとします。一方の水域では、精密な調査が実施されており、その水域の環境について、詳しいデータが得られています。他方の水域では、精密な調査が実施されておらず、その水域について、詳しいデータは得られてません。しかし、両方の水域について、大量の釣果データが蓄積されており、そのデータが、この二つ水域について極めて似通っているとします。
 このようなとき、精密な調査が行われていない水域の環境を、蓄積されている釣果データから、推測することはできないでしょうか?また、そうするためには、どのような項目を、釣果データとして蓄積することが必要でしょうか?

 まず、釣果には個人差があります。“誰が釣りをしたか”が、データを左右するわけです。いわゆる、“腕前”です。これは、漁獲統計の解析において、“単位努力量あたり漁獲量”という指標として現れます。次に、重要なことが“仕掛け”です。これは、漁獲量統計の解析において、“漁具効率”という指標に現れます。他にも、重要な項目として、“たな(水深)”、季節(日時)、場所(水域)、そして、どれくらいの時間を釣りに費やしたか(実釣時間:漁獲努力量に相当します)など。これらの項目は、釣果データそのものを左右する、とても重要な要素です。
 以上のことを念頭に置いて、釣果データとして、記録することが必要な項目について、あげてみます。


1.見出しとなるデータ
 どんな魚が、どれくらい釣れたか、一般に釣果と呼ばれるデータを、一つの集合として括った時、その集合に付けられる見出しとなるデータです。これらの項目が異なる釣果は、異なる見出しデータともとで、別の集合を形成します。

1).釣り人
2).水域
3).実釣開始日時
4).実釣時間
5).仕掛けの種類(吸い込みとか、浮釣りとか、疑似餌など)
6).餌の種類(餌、疑似餌の種類など)
7).たな(水深:低層、中層、表層など)

2.明細となるデータ
 これが、いわゆる釣果です。

a).魚種
b).体長
c).体高
d).体副
e).重量(上記4項目で代用可能?)
f).日時
g).リリースの有無

3.明細に付加されるデータ
 これは、他の情報収集システムから取得できる可能性がある項目です。

ア).天候
イ).水温


 次に、これらのデータの構造について、図にしてみます。

見出しデータA 明細データ1 付加データA
明細データ2
明細データ3 付加データB
見出しデータB 明細データ無し
見出しデータC 明細データ1 付加データC
明細データ2

 一つの見出しデータに、複数の明細データが紐付けされているわけです。
 記録用紙と、その記入例は、以下のようになります。なお、リリースの有無と、付加データは省略しました。下記の記入例は、1つの見出し項目で括ることができる、3つの明細データを記入した例です。

釣人 水域 開始日時 実釣時間 仕掛 たな 魚種 体長 体高 体副 重量 日時
794@前スレ 長浜漁港
突堤根元
2003/04/01 4.5 ルアー ワーム 低層 ブルーギル 7 6 1.5    
              ブラックバス 20 7 2    
              ブルーギル 5 4 1    

 これらの項目の記入は、かなり面倒な作業です。とくに、短時間に数を釣ることを目的とする場合は、あとから記入するとしても、大変です。記録が不正確になる可能性もあります。
 また、水域、仕掛、餌、たな、魚種などの項目は、データベースに登録する際には、コード化する必要があります。データベースへの登録者や、釣り人が、それらを判別しやすいように、マニュアルも整備しなければなりません。とくに、見分けることが難しい魚種については、その見分け方の情報を公開する必要もあります。地方や、人によって呼び名が異なる場合があるので、注意しなければなりません。例外的なデータを、どう扱うかも、課題です。


 ここに挙げた項目は、あくまで、現時点で、わたしが必要と考えた項目の例です。減らせるかもしれませんし、増えるかもしれません。レジャーとしての釣りの楽しさを、損なわないようにするために、減らす方向で検討しています。しかし、学術的な有効性も維持しなければならず、とても難しいことです。
 より多くの釣り人の協力を得る。今は、それが一番重要なことだと考えています。釣果データのモニタリングは、データそのものだけでなく、その行為を行うことにも意味を与えたいと考えているからです。


by x794_maesure 2003/04/08



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