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「地方分権は最大の成長戦略 メモ」
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「地方分権は最大の成長戦略 メモ」
〜地方に眠る産業基盤整備と都市基盤整備という莫大な内需を掘り起こす〜


1.中央省庁の許認可権限と企業の集中

 東京都があれほど豊なのには理由があります。その理由の一つに、中央省庁の存在があります。中央省庁は、あらゆる許認可権限を握っています。ですから、企業の本社が東京に集中しているのです。そして、企業が集まっていると人が集まります。さらにその集まった人たちが暮らして行くために、必要な仕事が生まれ、さらにそれが人を呼び。こうやって東京には仕事と人が集まり、それが東京の豊かさを生んでいるのです。


2.増大するする都市の維持コストと地方の衰退

 しかし、人が集まると問題も生まれます。大都市には通勤ラッシュや都市型水害、ゴミ処理問題、交通渋滞などはつき物です。それらを解消するためにまた仕事が生まれ、人が集まってきます。問題が少しでも解消されると、さらにその住みよさを求めて人が集まります。それがまた、同じ問題を拡大再生産します。都市を維持するコストはどんどん増大してゆくのです。
 都市部はそうやって問題を生みながらも拡大してゆく反面、地方では衰退してゆきます。なぜなら、仕事と住みよさを求めて人が都市へと移り住んでゆくからです。人が減れば、仕事も減ります。地域から人が減り、それが地域の仕事を減らし、さらにそれが人を減らす。そして人は、都市へ仕事を求めて出てゆきます。


3.地方に眠る莫大な内需

 地方が不便なのは、そこが発展していないからです。産業基盤や都市基盤、すなわち農地や工場、港湾、そして居住地域、それらを結ぶ交通網、通信、電気、ガス、水道。そして許認可権限を持っている官庁がそこになければ、その地域での生産は高コストになります。不便なところからは、人が逃げ、仕事が逃げてゆきます。
 しかし、その不便さは、そこに産業基盤整備と都市基盤整備という莫大な内需が眠っているということです。産業基盤整備と都市基盤整備は、それを行った地域を便利に、住みよくします。企業にとっても、人にとっても。産業基盤整備と都市基盤整備を行うことで、その地域に企業と人を集めることができるのです。


4.地方に眠る莫大な内需を掘り起こす方法 −地方分権と地域面積に応じた予算配分こそ成長の鍵−

 許認可権限を持っている中央官庁を、全ての地域に分散させることはできません。しかし、無くすることはできます。中央で、全ての地域における許認可権限を管理するのではなく、その地域の許認可権限は、その地域で管理するのです。もちろん、海外との関係や広域的な許認可権限は中央省庁に残ります。しかし、例えばある地域で事業を始めようと思ったら、その地域で許認可を得る。これでは広域的な活動を行う企業にとって高コストになりますが、地域でしか事業をしていない多くの中小企業にとっては低コストになります。我が国の企業の多くが中小企業であるこをと考えれば、中央省庁の解体と地方への権限委譲は、産業分野全体のコストを下げることになるのではないでしょうか。
 さらに、産業基盤や都市基盤の整備を、人口に比例した予算配分では行わずに、地域面積に応じた予算配分でもって行えば、地方に立地する企業にとって、企業活動に必要なコストは下がります。そしてその結果、さらに企業が集まり、人が集まり、そうして集まった人達の消費のために、農林水産業も振興されるでしょう。
 地方は不便です。しかし、それは、そこに未開発な都市基盤、産業基盤の芽が眠っているのということなのです。それらを開発し、東京への一極集中を減らし、大都市圏の維持コストを低減させるとともに、地方の産業を振興する。そのことこそ、日本全体を発展させるのです。そして、そのため必要なこと、それが、中央省庁の解体と地方への権限委譲なのです。


5.世論を盛り上げるために必要なこと

 間もなく選挙です。地方分権を、ただの線引きのし直しとしてアピールするのではなく、我が国全体の成長戦略としてアピールすることが必要です。




2009年08月01日 辻井 豊
2009年08月02日 文章整形 辻井 豊


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