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「道州制で国土交通省と農林水産省の解体を」
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「道州制で国土交通省と農林水産省の解体を」
〜権限の委譲と単純分割による予算配分 流域保全がキーワード〜


1.国土交通省と農林水産省を解体する

 国土交通省と農林水産省は、我が国の国土保全に直接関わる中央省庁です。どちらも巨大な権限と財源を持っています。仮に地方分権を目的とした道州制を実現するとすれば、この二つの省庁から、各々の道州に、どのように権限と財源を委譲するのかが最大の問題となります。
 国土交通省と農林水産省のような中央省庁が、強力な権限を持っているのには理由があります。例えば河川の管理、一つの河川が複数の地方自治体を流れていれば、そこに地方自治体を超えた調整が必要になってきます。このような調整機能が必要である限り、中央省庁には地方自治体を超越した権限が与えられます。
 一つの河川・湖沼の流域には、その河川・湖沼だけでなく、山林、都市、海岸がすべて連携する形で存在します。これら、河川・湖沼の流域は、分水嶺で分けることができます。ですから、分水嶺を明確に意識し、一つの河川・湖沼の流域が、複数の道州にまたがらないように道州の境界を設定すれば、現在、中央省庁に与えられている調整機能は必要でなくなります。





2.中央政府で算定する予算は道州ごとにはわけない

 道州制で一番問題になるのは財源です。国税を単純に地方税に委譲しただけでは、東京のような大都市圏を要する道州に財源が集中してしまいます。これでは地方が貧しくなるばかりです。では、どうするか。国税は国税のままでいいのです。むしろ、地方税からも何割かを国税に委譲するのです。そして、国家予算として予算を配分します。しかし、ここで各々の道州への予算配分を決めることはしません。道州の単位ではなく、それぞれの分野ごとに、全道州の合計予算として算定するのです。





3.それぞれの道州への予算配分は単純分割で

 では、各々の道州にどのように予算を配分すればよいのでしょうか。こここそ、道州制を機能させて、なおかつ中央集権体制よりも効率を高めるために、もっとも大切なポイントです。ここで言い値による分捕り合戦をやってしまえば、中央集権と変わりません。調整機能としての中央省庁の権限が必要になってしまいます。ですから、この部分には、人為の介在を極力排した算定方法を用いる必要があります。それが、実態数値による単純分割です。そのイメージは以下の図のようになります。このようなことは、各々の道州の境界を、分水嶺を明確に意識して設定してこそ、可能となります。





4.道州制を実現するためのキーワードは流域保全

 中央省庁に地方自治体を超える権限が与えられているのには、理由があったわけです。その理由を取り除き、道州制を真の地方分権制度とするためには、道州の境界をどのように設定するのかが、とても重要なのです。地方自治体間の調整が必要になるようなことを、極力減らす。その為には、河川・湖沼の流域が複数の道州にまたがらないようにすることです。一つの河川・湖沼流域を一まとめにして管理する。すなわち流域保全、それが道州制を実現するためのキーワードなのです。




2009年07月30日 辻井 豊
2009年07月31日 文章一部整形 辻井 豊


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