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「千年に一度の大雨対策?」
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「千年に一度の大雨対策?」
〜地球温暖化とつければ無批判に受け入れられる風潮〜

 先ごろ、200年に一度の大雨で、関東を流れる荒川が氾濫した場合の被害想定が公開されました(2007年10月24日9時46分  読売新聞 記事は移動または削除される場合があります)。それを伝えるNHKニュースの中で、専門家が少々気になるコメントをしていました。欧州では千年に一度の大雨などを想定して対策をたてている。だから日本も・・・・・・。

 日本には毎年台風がきます。欧州にはありません。地形も違います。欧州は広大な構造平野です。日本は山がちで、平野は小さな沖積平野です。欧州では千年に一度の大雨でも、日本では100年に一度、あるいはもっと頻繁に発生しているかもしれません。だとしたら、その大雨への対策は、すでに念頭に置かれているはずです。欧州よりも対策が進んでいることになるのです。ある事象の時間的な発生確率を語るとき、時間軸だけを取り出して比較することは、非科学的な態度です。


 ところが、地球温暖化により極端な気候が発生しやすくなっている云々とニュースはまとめられて、そこでおしまいになってしまいました。テレビのニュースは速報性が重んじられるため、ある程度は仕方ありません。しかし、科学を持って語られなければならないことが、非科学を持って語られ、それが世論形成の一翼を担っているのだとしたら。そうして形成された世論を背景に施策が決定され、科学的な検証を経ることなく、そこに多額の税金が投入されてゆくのだとしたら。

「地球温暖化」という言葉が、水戸のご老公様の印籠になってはいないか。それに疑問を抱くような客観的なものの見方が、メディアに、そして視聴者に失われていないか。

「地球温暖化」が科学的な観測事実であっても、そこから先が科学かどうかは、しっかりと見定めてゆかなければなりません。




2007年10月25日 辻井 豊


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