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「新たな水産基本計画が決定されました」
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「新たな水産基本計画が決定されました」
〜遊漁に対する取り組みも盛り込まれています〜


 水産基本計画とは、平成13年6月に制定された水産基本法に基づいて、遊漁を含む、国の水産施策の基本方針を定めるものです。だいたい5年ごとに見直しが行なわれます。最初の水産基本計画が決定されてからほぼ5年が経過し、昨年から見直し作業が行なわれてきました。先ごろ(平成19年3月20日)、これまで検討されてきた水産基本計画が、閣議決定され、その旨が発表されました。


 遊漁については、以下の事項が決定されました。

1.遊漁者に種苗放流に関する適切な受益者負担を求める
2.遊漁関連団体と漁協等との漁場利用調整の促進
3.遊漁関連団体及び釣り業界(メディア含む)と連携したルール・マナーの普及啓発を充実する
4.遊漁関連団体を通じた遊漁者による資源保護・増殖や釣り場清掃活動などの促進

 水産政策審議会では「遊漁者への規制強化」を求める声もありましたが「遊漁者の把握が困難」などの理由から「規制をかけるのではなくてマナーを向上してもらう観点からのアプローチも必要」とされました。

 プレスリリースされた資料より、上記に関わる記述を以下に引用します(資料へのリンクについてはこのページの末尾に掲載しています)。


水産基本計画の概要より

***以下一部引用***

〜さらに、放流効果の科学的な検証を実施し、その結果に基づいて種苗放流手法の見直しを行うとともに、漁業者・遊漁者等の受益者による適切な費用負担の実現を図る(p.19)〜

〜漁業と共存する適正な遊漁活動を実現すること等を通じて、漁業と海洋性レクリエーションとの調和がとれた海面利用を促進する(p.25)〜

〜沿岸漁場整備開発法に基づいて漁協等と遊漁関係団体との間で締結される漁場利用協定の活用を含め、関係者の話し合いを通じて、漁業と遊漁の実態を踏まえた資源管理や漁場利用調整のルールづくりを促進する。また、地域において長期に定着しているルールについて、都道府県知事が定める漁業調整規則等の公的規制に順次移行し、その実効性を高めることを促す(p.34)〜

〜遊漁形態に応じたルール・マナーの普及啓発の充実を図るほか、遊漁者による稚魚放流等の水産資源の保護・増殖や釣り場清掃等の漁場環境の維持・保全に対する取組を促進する(p.34)〜

***以上一部引用***


水産基本計画工程表より

***以下一部引用***

〜種苗放流に関する受益者(漁業者・遊漁者等)による適切な費用負担の実現を推進(p.8)〜

〜遊漁に関するルール・マナーの普及啓発を充実(釣り具メーカー・小売店、釣り関係マスコミ等との連携を通じ、遊漁形態に応じた効率的・効果的な取組を推進)(p.26)〜

〜遊漁者による稚魚放流等の水産資源の保護・増殖や釣り場清掃等の漁場環境の維持・保全に対する取組を促進(遊漁関係団体等による釣り教室等を活用)(p.26)〜

***以上一部引用***


第16回水産政策審議会企画部会議事録より

***以下一部引用***

〜○西橋委員 私は遊漁関係について思っているところを話したいと思います。遊漁と言いますと、生活がかかっている方もいらっしゃるかもしれないんですけれども、私たちが一般的に魚釣りに行く人たちを見ておりますと、非常に厳しい規制の中、守っている人が本当に少ないなということを実感いたします。もう少し基準も厳しくなっていいのではないかなと個人的には思っています。なぜかといいますと、今温暖化が非常に進んでおります。海や河川の温度が上昇すると魚の体型が小さくなってくるということを聞きました。今でさえ余り大きな魚が獲れなくなっているということになると、もっともっと小さい魚になってしまう。それは日本の全体的な責任だけではなくて、世界的な影響が出てくるのではないかと思いながら、日本人として遊漁についてもう少しシビアな感覚というんですか、それを持っていただくためには、やはり助言をということですが、助言ではなく規制の整備にもっと力を入れていただけたらいいのではないかと思いました〜

〜○小野部会長 漁業と遊漁の関係はなかなか難しい問題があると思いますが、もう少し遊漁を厳しく規制すべしという御意見でした〜

〜○山下資源管理部長 遊漁の関係について御説明申し上げます。御承知のとおり遊漁の方は遊漁者に着目すると、岸壁で釣っている子供さんから、船に乗ってプロもはだしで逃げ出すようなうまい方までいろんな種類のものがございます。それから、遊漁者として組織的なものがなかなかないという現状もございます。多種多様の遊漁の問題をアプローチするに当たりまして、遊漁案内業者という方がいて、これは漁協に所属している方も大変多くいらっしゃいます。従来、漁業者の目から見て遊漁者に対しては、どうも余りいい目で見てなかったところがありますけれども、遊漁案内業者の方々が漁協に所属しているということもございまして、うまくやっていくという観点で、海面利用を調整するとか、漁業規制と遊漁者の規制の調整、調和をとるということをやってきております。
 それから、遊漁の場合にはマナーの問題として、規制をかけるのではなくてマナーを向上してもらう観点からのアプローチも必要であるということがございます。こういった場合は、特に漁協活動を中心にマナーの普及に努めることをしてきているわけでございます。そういうことで遊漁につきましては非常に不特定多数の方が遊漁を楽しんでいらっしゃいますので、一概にバサッと何かできる部分が少ないかもしれませんけれども、地域の取組みとして漁協が中心になって今までやってきている。この方向はこれからもやっていく必要があると考えているところでございます〜

***以上一部引用***




<<プレスリリースと公開されている資料など>>

「プレスリリース 水産基本計画の変更について」
http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/032001-01.htm

「水産基本計画の概要」【PDF】 142KB
http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/032001-02.pdf

「水産基本計画(平成19年3月20日 閣議決定)」【PDF】 389KB
http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/032001-03.pdf

「漁業の生産構造と経営展望」【PDF】 672KB
http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/032001-04.pdf

「水産基本計画工程表」【PDF】 635KB
http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/032001-05.pdf


参考:

「新たな水産基本計画の策定経過」
http://www.jfa.maff.go.jp/sinseisaku/keikaku_19/index.htm

「第16回水産政策審議会企画部会議事録」平成18年12月15日(金)於・本省8階水産庁中央会議室
http://www.jfa.maff.go.jp/iinkai/suiseisin/gijiroku/kikaku/016.htm




2007年03月25日 辻井 豊


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