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「アカメについて研究者からのご意見」
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「アカメについて研究者からのご意見」
〜高知大学木下泉教授のご意見〜

 高知大学総合研究センター海洋部門、海洋生物研究教育施設ジャコ学研究室の教授であり、アカメに詳しい木下泉教授とのやり取りから、公開の許可を頂いた部分を、以下に掲載いたします。

***以下、木下教授とのやりとり***

1.釣り人がアカメの釣獲データを集める件について

・アカメは水産業上有用魚ではなく,遊漁の対象なので,成魚のデータを集めるためには,遊漁者の情報は欠かせません.但し,やみくもになされた釣果は,烏合の情報にしかなりかねません.そこには,研究者による系統だった研究計画の下で行うことが適切と考えます.その場合,もちろん県からの特別採捕許可証を取得し,研究方法の一つとして釣り人に依頼する形になるのが理想的でしょう。


2.アカメの遺伝子解析よる集団間の関係の推定について

・我々は,既に,水産大学校の研究者と組んで,DNAの集団解析を手がけています.まだ,詳細な結果は出ていませんが,予察的には,宮崎県産と高知県産との間には明瞭な差は見出せていません.


3.CPUEの分析による資源量動向の推定について

・極めて難しい方法と存じます.数回釣られた個体も稀ではないようですし,CPUEと言っても,統一するのは極めて困難です.仮に,何がしかの違いが出たとしても,むしろ,真の資源量の変化を誤って評価する恐れの方が大きいと思います.アカメに限らず,釣りで漁獲される殆んどの魚種にいえることです.


4.アカメ、特に成魚の生態を解明するためには、釣り人の協力が不可欠です。それも広い範囲にわたる協力が。しかしながら、現在、高知の
地元で発生している釣り人の分裂は、それを不可能にしてしまう危険があります。

・全く同感です.この協力こそ,研究者の科学的な計画のもとで保たれねば,偏ったデータになることは間違いありません.


***以上、木下教授とのやりとり***
(注意:番号付きの文が、わたくしからの問いです。それに続く・(ドット)から始まる文が、木下教授のご返事です)

 上記は、わたくしと木下教授とのやり取りのうち、わたくしが部分を抜粋し、そこに木下教授から掲載の許可を頂いたものです。

 大学などの教育機関は、現在(年度末)、入学試験や卒業論文などで、とても忙しい時期です。そのようなお忙しい中、お手数をおかけし、貴重な時間を割いて、コメントを頂きました。木下様、ほんとうにありがとうございました。


2007年03月09日 木下泉氏 掲載許諾済み


2007年03月11日 辻井 豊


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