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「第2回外来魚情報交換会のご報告」
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「第2回外来魚情報交換会のご報告」


 本日(2007年01月21日)、第2回外来魚情報交換会に参加してまいりました。

 連絡してありました毎日新聞の記者氏は、午後2時からの参加となりました。会終了後に面会し、琵琶湖で外来魚問題に取り組んでいる方々とお引き合わせいたしました。

 今回は発表者が多く、前回はあった各発表ごとの質疑応答時間はなく、すべての発表終了後に各発表に対する質疑応答となりました。


 発言1件目「淀川大堰の全開操作の検討の要望」

 淀川水系イタセンパラ研究会小川様の「淀川の城北ワンド群において急増した外来生物の駆除方法の一案」に対する要望として発言いたしました。

 小川様の発表内容は、城北ワンド群に本流から取水する水門と、大川(毛馬水門から分水する旧淀川)へ排水する水路を設け、それらを操作することで、城北ワンドに洪水と干上がりの状態を人為的に出現させ、過去のワンド環境を再現するというものでした。

 これに対し、淀川大堰の全開操作により本流部の外来生物を押し流し、また、そのような操作を提案、実施することで、市民の関心が低下した淀川大堰の問題と、淀川全体の環境問題のアピールを検討いただきたと提案いたしました。

 この提案に対する小川様の回答は、大堰の操作では、もはやワンドの環境は改善できない、とのことでした。この件につきましては、会の終了後、小川様より、再度お話する機会を頂きました。淀川の環境問題を、もっと市民にアピールするために、淀川大堰をアンチシンボルにしてはどうかなどのお話。市民、特にメディアの、淀川の環境問題への関心の低下と、それとは裏腹に外来生物の駆除(という行為を行なうこと)のみに特化した取り上げた方は、小川様も、どうにかならないものかと、おっしゃっていました。また、木津川の河床低下の問題などについてお話を聞かせていただきました。


 発言2件目「外来魚流出防止指針作成の要望」

 環境省近畿地方環境事務所野生生物課長高橋様の「外来生物法とその取り組み」に対する要望として発言いたしました。

 高橋様の発表内容は、外来生物法に基づく外来生物の扱いや、防除作業とその取り組みについての説明でした。

 これに対し、外来魚は宅地造成などによる溜池や水路の埋め立て、大雨時の増水の際にも流出して拡散する。このような拡散については、工事にあたる企業や、市民はほとんど知らず、今後も外来魚の拡散原因となる。しかし、外来法で流出防止を義務付ければ財政状態の悪い自治体は混乱する。従って、外来法による義務化とまでは行かなくても、環境省で外来魚流出防止指針を作成し、広く周知して頂きたいと提案いたしました。

 この提案に対する高橋氏の答えは、上に伝えます、とのことでした。


 発言3件目「駆除釣り大会に対する外来法の柔軟な運用の要望」

 環境省近畿地方環境事務所野生生物課長高橋様に、昼休憩時に直接お訪ねしました。現行の法制度下では難しいとのこと。某湖の件につきましては、近畿の管轄ではなく、中部の管轄なのでどうにもできないとのこと。




 今回の情報交換会では、会の題名から「駆除」の文字が消えました。外来魚駆除幟もありません。外来魚の拡散も、無断放流をことさら強調するのではなく、流下による拡散があり、ゆえに外来魚の防除は、水系という枠組みをしっかりと認識し、それぞれの水系ごとに慎重に実施する必要がある等、WWFJの水野様、琵琶湖博物館中井様などから発言がありました。次回はぜひ失敗例の発表も勇気を持ってお願いしますとのこと、そのような事例こそ各地で役に立つとのこと、自身の例を引いて琵琶湖博物館中井様より発言がありました。

 また、琵琶湖淀川水系という枠組みを意識することとの発言が、琵琶湖を戻す会高田様より、淀川での外来魚対策には河川構造の見直しこそ根本対策であり、もっとも有効であることなどの指摘が、淀川水系イタセンパラ研究会の小川様、河合様よりありました。

 昨年の第1回は、無断放流をことさら強調したり、バス釣り禁止の発言があったり、とにかく“駆除という行為”が強調されましたが、今年の第2回では、そのような色彩も薄れました。環境保全という視点に立った、本来あるべき姿の外来魚意見交換会に近づいたものと感じさせるものでした。

 その他のわたくしの発言などについては、今回のご報告からは割愛させていただきます。

 会のプログラムにはついては以下のサイトをご覧下さい。

「琵琶湖を戻す会」
http://homepage2.nifty.com/mugituku/index.html#index00

 上記サイトより
「第2回外来魚情報交換会」
http://homepage2.nifty.com/mugituku/exchange/2007/exchange07a.html


 会の企画、運営に尽力された方々、発表をされた方々、参加された方々、ご苦労様でした。




2007年01月21日 辻井 豊


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