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「カエルのツボカビ症に注意して下さい」
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「カエルのツボカビ症に注意して下さい」
〜釣り人のできること〜


 カエルなどの両生類を絶滅に追いやるかもしれない病気が国内で確認されました。

「asahi.com: 両生類絶滅させるカエル・ツボカビ症、国内で初確認 - サイエンス」(2007年01月12日)
http://www.asahi.com/science/news/TKY200701110397.html
(病気に罹ったカエルの見分け方が掲載されています)

「日本の両生類に危機 カエルツボカビ症が国内で初確認:WWFの活動/WWFジャパン」(2007年1月12日)
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/news/2007/20070112.htm

 天然水域では、まだ見つかっていないようです(2007年01月14日現在)。


 ツボカビに感染しているカエルが国内の野外から発見されました。
「asahi.com:ツボカビ症、国内野生種も ウシガエルから確認」(2007年06月11日)(*2)
http://www.asahi.com/life/update/0611/TKY200706110095.html

 このツボカビ症について、以下のことに注意して下さい。
 またこの病気についての情報入手先、問合せ先を、このページの末尾に掲載しています。


1.冷静な対応をお願いします

 コイヘルペスでは、飼育者や取扱業者による遺棄が感染拡大の原因となりました。そのような事態を招いたときのようにセンセーショナルな取り上げ方や、無責任に不正確な情報を流布しない、させないことに注意を払ってください。


2.水辺でのカエルその他の両生類の状態に注意を払ってください

 現在(2007年01月14日)のところ、国内の天然水域では確認されていません。ただ、コイヘルペスのように、水温の低い時期には目立つような現象がおき難く、水温が上昇する時期になって変化が起きるかもしれません。新聞などで報道されている感染したカエルの見分け方は、飼育しているカエルについての例です。天然水域で、カエルその他の両生類の大量死など、何か不自然な現象を目撃された場合は、むやみに触らず、移動させず、このページの末尾にある連絡先などに問い合わせてください。

「両生類保全研究資料室(仮称)」(*1)
http://web.hc.keio.ac.jp/%7Efukuyama/frogs/index.html
上記サイトにて「野外におけるカエルツボカビ症発見マニュアル(暫定版)」が公開されております。


3.釣具などの消毒について

 この病原菌は水を介して伝播します。病原菌は、水中で数週間生存します。国内の天然水域ではまだ確認されていませんが(2007年01月14日現在)、釣具、靴、ボート、ヴェーダなど、水に触れる道具の扱いには注意して下さい。複数の釣り場を移動して釣りをするような場合には特に注意が必要です。

 国内で汚染地域が確認された場合には、政府、自治体、その他公的機関などからの指示に従って下さい。

 海外の汚染地域で釣りをされた場合は、そこで使った道具などは十分に乾燥、消毒して下さい。

 汚染地域、あるいは汚染を疑われる地域で釣りをされた場合には以下のことに注意して下さい。

(1).ボートなどに溜まった水は新聞紙などに含ませてから焼却するなどして下さい
(2).手や靴、タイヤ、ボート、ヴェーダ、釣具、その他水に触れたものは十分に乾燥させるか消毒して下さい
(3).政府、自治体、その他公的機関からの指示、情報に注意して下さい

注意:消毒薬の多用によって水辺を汚染しないように注意を払って下さい。

消毒方法について

 以下に「ツボカビに関するQ & A」から、消毒方法についての記載を転載します(編集、注釈は辻井による)。

 手や備品の消毒薬は細菌、発育中および胞子の状態の両方の真菌類に効果的でなくてはならない。以下の薬剤が推奨される。

A.クロラミンとクロルヘキシジンをベースとした製品
 これらの製品は手、靴、その他の備品に使用するのに適している。適切な濃度に希釈された漂白剤やアルコールは細菌や真菌に対して有効である。これらの消毒薬には腐食性や危険性があるため、消毒の対象によっては実用的ではない。

B.メタノールを使うときは以下のどちらかを行う

(a).70%メタノールに30分漬ける。
(b).100%メタノールにさっと浸けた後、10秒間炎に当てるか、水中で10分間沸騰させる。

C.漂白剤(濃度5%)はRanaウイルスのような他の病原体に対しても有効である。

 これらの方法で容易に消毒できない備品は、医療用標準70%イソプロピルアルコールを染み込ませた布巾またはウェットティッシュ(イソプロピルアルコール)によって効果的に清掃することができる(注釈1)。自動車の車輪やタイヤを消毒するのには、塩化ベンザルコニウムを有効成分とする消毒薬の噴霧が推奨される(注釈2)。

注釈1.市販のアルコールを含ませたウェットティッシュ(容器などに記載されている内容を参考にして下さい)
注釈2.市販の傷口消毒薬(容器などに記載されている内容を参考にして下さい)

情報入手と問合せ先について

 以下に「カエルツボカビ症侵入緊急事態宣言」から、情報入手と問合せ先を転載します。

 自然観察や野外調査を行なっている皆様へ

 同時に多数の両生類が死んでいた場合は、すみやかに動物病院や専門の研究機関へ連絡をしてください。不必要な生体の採集・持ち帰りは控えてください。また、ツボカビ症が流行している国でトレッキングに使った靴は、靴底に付いた土を良く洗ってから使って下さい。

 関連情報参照ホームページ
 
 本件に関する詳細な情報(ツボカビ対策解説書、Q&A等)は、次のホームページに掲載されております。

日本獣医病理学会/日本獣医病理学専門家協会
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/byouri/JSVPJCVP/index.html
(社)日本獣医学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/index.html
麻布大学 
http://www.azabu-u.ac.jp/
WWFジャパン
http://www.wwf.or.jp/chyt2007/

(本件に関する連絡先)
日本野生動物医学会
e-mail: zoo_and_wildlife@yahoo.co.jp
爬虫類と両生類の臨床と病理のための研究会
e-mail: v-path@azabu-u.ac.jp

2007年01月14日 辻井 豊
(*1.2007年02月11日リンクを追加 辻井 豊)
(*2.2007年06月11日リンクを追加 辻井 豊)

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