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「オオマリコケムシ」
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「無脊椎動物の発生・下」
 昭和63年1月20日 初版発行 培風館
 田勝磨、関口晃一、安藤裕、渡辺浩

 P.289 欄外
*1 1972年以来、本邦中部・関東の湖沼にオオマリコケムシ Pectinatella magnifica (北アメリカ東部原産)が出現し、分布が拡大されつつある。これは釣師の移動と関連があり、釣具に付着したスタトブラストによるものと考えられている(織田 '76a,'82,'84)。
文献)
織田秀実,1976a:オオマリコケムシの生態.採集と飼育,38,434-443
織田秀実,1982:雄蛇ヶ池のオジャッジ―、それはオオマリコケムシ.遺伝,36(3),46-55.
織田秀実,1984:淡水コケムシの越冬,動物と自然,14(12),17-23.

注1.スタトブラストとは休芽などと呼ばれ、淡水カイメンの芽胞と同じ働きをするものです。ホウネンエビやカブトエビ(これもアメリカ産だったかな)の卵のように乾燥に耐えます。植物で言えば種や胞子みたいなものです。冬だけでなく、夏でも盛んに形成されます。水鳥に付着したり、消化管を通っても発芽した例があるそうです。

 このオオマリコケムシについての記述と同じものが、以下の書籍にもあります。

「ため池の自然―生き物の風景」
 2001年(平成13年)4月25日 第1版第1刷発行
 2002年(平成14年)7月5日 2刷発行
編者代表 浜島繁隆 新山社サイテック

・オオマリコケムシ(P.184)


 以下のwebページに、日本国内のオオマリコケムシの出現状況がまとめられています。
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s010790/pectinatella.htm

 実際の分布は、上記のページにあるよりもずっと多いと考えられています。
 しかし、オオマリコケムシも、魚と同じく、スタトブラストが侵入した水域で、必ずしも繁殖するわではないようです。


 で、河口湖では、北米東部原産のオオマリコケムシが、日本で初めて確認された場所です。1972年の秋に確認されたようです。
 その河口湖では、1973年にオオクチバスの生息が確認されました。

 1972年6月22日に、1000匹のバスが羽田に到着し、芦ノ湖に放流されました。さらに7月5日、4000匹のバスが同じルートで芦ノ湖に放流されています。これらは、日本疑似餌連盟(JLAA)の要望を受けて、株式会社ツネミと新東亜交易によってアメリカのペンシルバニア(北アメリカ東部)から輸入されたものです。さらにこのあと、ミネソタ州ニューロンドンから“出荷”されたバスの稚魚400尾(アメリカ内務省寄贈)が、7月13日、芦ノ湖に放流されています。これらの移植は、漁協の同意を得たうえで実施されました(以上、「ブラックバス移植史」金子春陽・若林務、P.67)。


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