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「「四万十川のブルーギル」と「琵琶湖のニゴロブナの生態」」
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「今日の資料」


「四万十川のブルーギル」

「四万十川漁師ものがたり」川崎武 同時代社
1993年9月1日 初版発行
1994年6月20日 初版第6刷発行
原題「大河のほとりにて」
1983年12月25日私家版として刊行
1985年淡水魚保護協会(発売・青泉社)から刊行
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886834507/ref=sr_aps_b_/250-4821243-0229857

 P.96に、四万十川のブルーギルについての記述があります。
 昭和30年代、四国電力が古味野ダムに50匹程度を放流。繁殖は確認できず。
 1970年代、愛媛県の三間町あたりで養殖が盛んになる。養殖池からの大量脱出が重なり、それが定着、繁殖を始めた模様。

 引用した書籍の筆者は、漁協の組合長を務め、また研究者とも深い交流があり、研究者並みに魚類に詳しい方です。


「ニゴロブナの生態」

「琵琶湖と共に」 京都新聞社 1998年4月17日初版発行
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763804308/ref=sr_aps_b_/250-4821243-0229857

 昨日も紹介しました上記の書籍に、以下のような記事があります。

<<耳石を追って>> ふ化後に有利、貧酸素の環境
 内容は、滋賀県水産試験場、増殖係主査(当時)藤原公一氏への取材記事です。
 ここに、ニゴロブナの生態について触れられています。
・近江八幡市牧町沿岸のヨシ群落で調査
・孵化後、2日後と10日後のニゴロブナ約140万匹を岸から25mのところに放流
・孵化から2週間後の時点でヨシ群落を調べたところ、岸近くに多かったが、ヨシ群落の外側にはいなかった。
・ヨシ群落の外側に出るのは、さらに1ヶ月後、体長16mmを超え、稚魚期になってからとわかった。
・産卵期にあたる4-6月、餌になるミジンコなどは岸辺には多かったが、溶存酸素濃度は岸に近いほど低くなり、午後10時〜午前4時の間、岸から20mまで無酸素状態のところがあった。
・ニゴロブナ、ホンモロコの孵化当日の比重を測定すると、ニゴロブナ、ホンモロコともヨシ群落内の湖水より大きく、モロコは底に沈んだが、ニゴロブナは容器の上部にくっついた。
・孵化4-8日の間を見ると、モロコは依然、湖水より比重が大きかったが、ニゴロブナは孵化後2日目から浮き袋が発生、比重が急激に下がり浮いていた。
・稚魚期を過ぎ、体長85mm前後になると、晩秋には沖合いの水深40m以上の湖底に集まる。

 以下は、わたしの個人的考察です。
 ニゴロブナが魚食魚による捕食の危険に晒されるのは、孵化、1ヶ月後、ヨシ群落の外側に出る時期と考えられます。このとき、ブラックバスの稚魚等がニゴロブナ稚魚の生活水域に存在すると、捕食の危険に晒されます。しかし、孵化直後や、湖底に移動する時期には、捕食の危険は少ないと考えられます。なお、田圃等で生活する稚魚は、そこに存在する水生昆虫や、同じ時期に田圃で過ごすナマズの稚魚などに捕食されていると考えられます。


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