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「ブラックバス稚魚の売買 牛久沼から相模湖その他」と「紀ノ川水系におけるブルーギルの養殖」」
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「ブラックバス稚魚の売買 牛久沼から相模湖その他」と「紀ノ川水系におけるブルーギルの養殖」


「ブラックバス稚魚の売買 牛久沼から相模湖その他」


「川魚図志」増補改訂新版 芦原修二 崙書房
昭和59年10月20日 初版第一刷発行
昭和62年 9月20日 増補改訂版発行
平成 9年10月10日 増補改定新版刊

 この書籍は、その冒頭に以下のように述べられています。
「本書は、利根川中下流域の5河川3沼とその周辺に取材して、川魚をめぐるさまざまな話題や料理方法、また伝統的な漁具のつくり方や使い方などを、聞き書きの形でまとめたものである」
 この書籍の本文中から、ブラックバスに関する記述がある部分を以下に抜粋します(改行、漢字の使い方は原文のまま)。

***以下引用***
33.じゃまものブラックバス [小林] P.78
 牛久沼ではここ数年ブラックバスがふえて困っている。在来のフナやワカサギがブラックバスにやられ、とくにワカサギは全滅状態になっている。それで、牛久沼漁協では体長13cmぐらいの稚魚のとき張網で捕獲し、3年前までは3tづつ捨ててきた。
 牛久沼でブラックバスを捨てていると世間に知られたのか、去年の夏からこの稚魚に買手がついた。買主は相模湖の漁協で、牛久沼から稚魚を持っていって釣り客のため放流している。相模湖は水深があるため、マス、ヒメマス、ワカサギなどそれぞれの生活圏であるタナが違うので両立するのだそうだ。
 牛久沼の場合は水深がないので、フナもワカサギもブラックバスと同じタナにすんでいて両立ができない。大変困っている。

34.どうするブラックバス [池田] P.78-79
 新利根川ではこのところ猛烈にブラックバスがふえて、クチボソやタナゴ類が壊滅状態になってしまった。小野川ではまだ目立たないが、新利根川の人はどうしょうかといま大いに困っている。
 昭和56年に小貝川の洪水があって、その時牛久沼にいたものが、小貝川を通して新利根川の上流にはいりこんだらしい。このため、人気の高いクチボソやタナゴといった味のいい稚魚がまったくとれない状態になった。
 ことしあたりは、ブラックバスが、こうした小さな魚を食いつくして餌がなくなったのもだから、自分の子供や卵を食いはじめている。そのため新利根川には、大きなブラックバスがいるばかりで稚魚がみられないそうだ。
 新利根川筋では、つりにくる人にも協力をたのんで、つり上げたブラックバスを食うなり、その場で処分するなりして水に戻さないように頼んで歩いている。
 しかし、それで効果があるかどうか。新利根川をへていまは霞ヶ浦へもはいってきている。霞ヶ浦を干しあげてブラックバスを全滅させるというようなこともできない。いったいどうなるのか、大変なことになったものだとみんな心を痛めている。

35.3tのブラックバス [小林] P.79
 牛久沼漁協では5月15日から6月16日の1ヶ月間集中的にブラックバスを捕獲し、1t少々を相模湖漁協、800kg少々を相模湖漁業生産組合に売却している。そのほか約1tが個人のルートで売却されているとみられるので、年間約3tのブラックバスの稚魚がよそへ出ている。

36.ヒメタナゴがへった [片岡] P.80
 ブラックバスがふえてきてから新利根川ではヒメタナゴ(タイリクバラタナゴ)が急に少なくなってしまった。
 代わりに例の名前のわからないセグロのようなワカサギのような魚がふえだした。
***以上引用***

文中の人名は以下の通り(肩書きは当時 敬称略)。
池田:池田博(いけだ・ひろし) 茨城県稲敷郡江戸崎町浜 新利根漁協
片岡:片岡太治(かたおか・たいじ) 茨城県竜ヶ崎市北河原
小林:小林四郎次(こばやし・しろうじ) 茨城県稲敷郡茎崎町下岩崎 牛久沼漁協前組合長




「紀ノ川水系におけるブルーギルの養殖」


 1963年、紀ノ川(吉野川)の上流部にある津風呂湖(津風呂ダム)で、ブルーギルの網生簀養殖が行われていた記録があります。養殖の規模、期間、流域でのブルーギルの確認状況などについては未確認です。


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