×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

「書籍紹介」
目次へ戻る
外来魚問題他の資料集の目次に戻る


「書籍の紹介」


「水田を守るとはどういうことか ―生物相の視点から―」 農山漁村文化協会 人間選書 (204) 守山 弘 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4540970259/ref=sr_aps_b_/250-3696754-4865834

 日本の生物相がどのように形成されたかを、有史以前から現代までを通じて振り返り、そして、そこに人の活動がどのような役割を担ってきたのか、とても分かりやすく書かれています。水田と、それを含む人工水系は、日本という島国に、大陸型の湿地環境を再現したものなんだそうです。水田を含む人工水系が、人の手によって長期間維持される。本来なら、急峻な地形である我が国の湿地のほとんどは、短期間で陸地化してしまいます。しかし、そこに人の活動が加わることによって、そうはならず、湿地が長期間維持される。そのことが、大陸の大河川流域に広がる湿地と同じ環境を出現させた。だからこそ、大陸から多くの渡り鳥がやってくるのだそうです。近代的な圃場整備以前の環境は、大陸型の生物種の侵入に対して、大繁殖させない仕組みがあり、例えばジャンボタニシなどは、今のような大繁殖はしなかったのではないかと書かれています。また、溜池群でローテーションを組んで行われる池干しや、水路の手入れは、築堤などによって無くなった洪水と同じ役割を果たし、生物相を豊富にする働きもあるそうです。


「水辺遊びの生態学 ―琵琶湖地域の三世代の語りから―」 農山漁村文化協会 人間選書 嘉田 由紀子 (著), 遊磨 正秀 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4540992686/ref=sr_aps_b_/250-3696754-4865834

 1618番投稿で紹介した文献「水田漁撈は消滅したか?」と同じで、「生き物つかみ」についての調査と分析が書かれています。非常に詳しい内容です。冒頭にはっきりと、ノスタルジー云々(いわゆる昔のほうが良かった)と触れられており、あえて、ある一定の価値観に基づく主張が書かれています。つまり、これは読者に対する挑戦なんですね。「わたし達はこう思う。あなたはどうか?」という問いかけなわけです。前述の書籍とあわせて読むと、とても迫力があります。


外来魚問題他の資料集の目次に戻る
目次へ戻る