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「大阪府下における外来魚の拡散状況 昭和58年〜60年頃」
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「大阪府下における外来魚の拡散状況 昭和58年〜60年頃」


 大阪府淡水魚水産試験場、他が継続的に実施した、あるいは実施している府下の河川調査の報告書は、外来魚のそのものを研究のテーマにしてはいません。しかし、その中には、外来魚の拡散状況とその生態について非常に詳細で興味深い記録があります。そのうちの幾つかを拾い上げてここに、掲載します。


興味深い記録、資料が掲載されている文書と、その部分(いずれも大阪市立中央図書館所蔵)。

1.昭和58年度 大阪府淡水魚試験場業務報告
 魚類生息実態調査の1項目 大阪府の河川生息魚の実態調査−I
 大阪府下の40河川82地点で実施。調査時期は9月から10月末。漁業権河川は覗く。

2.昭和59年度 大阪府淡水魚試験場業務報告
 魚類生息実態調査の1項目 大阪府の河川生息魚の実態調査−II
 大阪府下の40河川82地点で実施。調査時期は9月から11月上旬。漁業権河川は覗く。

3.昭和60年度 大阪府淡水魚試験場業務報告
 魚類生息実態調査の1項目 大阪府の河川生息魚の実態調査−III
 大阪府下の40河川82地点で実施。調査時期は昭和60年6月から9月、及び11月から昭和61年1月。漁業権河川は覗く。

4.大阪府淡水魚試験場研究報告第9号 淀川の魚類相と生息状況 昭和58年から60年にかけて実施
 この調査は、淀川および流入河川の非常に精密な調査の報告です。植物・動物プランクトンや流下昆虫、仔稚魚の生息状況魚や流下状況そして魚類相などを非常に詳しく調査しています。魚類の体調組成や出現時期、頻度、生態、オオクチバスについても採集日、体調、体重と合わせて摂餌内容物と充満度指数の一覧表が、また体調と胃内容物重量の関係が分析されています。遊漁についても、地域分布や季節変化など非常に詳しい調査がなされています。

5.大阪府下の川と魚(河川漁業権漁場の生物生態調査報告書 1987年調査):大阪陸水生物研究会
 大阪府下の8つの漁業権河川における無機、付着藻類、底生動物、魚類などの詳しい調査の報告です。

6.大阪府下の川と魚(河川漁業権漁場の生物生態調査報告書 1992年調査):大阪陸水生物研究会
 大阪府下の8つの漁業権河川における無機、付着藻類、底生動物、魚類などの詳しい調査の報告です。


 以上の文書を並べて読むと、以下のことがわかります。

A.ブルーギルは大阪南部の、上流部に溜池を持つ河川から生息が確認され始める。淀川に流入する河川において、ブルーギルが確認されるのは、そよりも後になる。
B.ブラックバスの出現はランダムである。アユの放流されている漁業権水域での1987年、1992年の調査とも1河川ずつの確認となっている。4の文献の調査では、オオクチバスの仔魚は、本流・木津川で7月下旬に採捕された。

 上記、A,Bより、大阪府下におけるブルーギルの拡散は溜池の養殖、ないしは放流されていたものが分布を広げたもが主だと思われる。一方、オオクチバスの出現には規則性がなく、湖産アユの放流とも関連性が見出せない。


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